Wednesday, November 23, 2016 10:06 AM
IoTと太陽光の自転車共有サービス〜ベライゾンとスウィフトマイルが実験
米通信サービス大手のベライゾン(Verizon)は、太陽光電動自転車の共用サービスを提供する新興企業スウィフトマイル(Swiftmile)との実験的共同事業をカリフォルニア州サンタ・クララ郡の通勤者向けに始める計画だ。
コンピュータワールド誌によると、両社は同計画のもと、サンタ・クララ・バレー交通公社の職員向けに通勤の足として4台の自転車を提供する。2017年には同事業を拡大してスタンフォード・リサーチ・パークに80台を設置する予定だ。
ベライゾンは、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)技術を提供して、自転車の管理技術をサポートする。
サンタ・クララ・バレー交通公社は、スウィフトマイルの自転車を職員向けに1年前に導入したが、無線接続とコンピュータ管理の機能はこれまでなかった。ベライゾンが参加したことで自転車と充電所がLTE(4G)通信によって高速無線接続される。
その結果、スマートフォンに似たコンピュータ機能が自転車に搭載され、GPSの位置情報やほかのデータを無線転送できるようになる。
利用者は、モバイル・アプリケーションで自転車を予約する。ベライゾンが設計したソフトウェアを使い、予約した自転車の置いてある場所に近付くと、自分のスマートフォンで自転車を解錠できる。
モバイル・アプリケーションでは、自動車の代わりに自転車を使うことで、その利用距離に応じて二酸化炭素排出量の削減にどれだけ貢献するかといった情報を確認できる。自転車の速度は最大時速20マイルに達する。
スウィフトマイルのコリン・ロシェ最高経営責任者(CEO)は、今後2年間にわたってベライゾンと協力することで、各地の大学キャンパスや都市部にスウィフトマイルを普及させたい考え。
スウィフトマイルは、ベライゾンが2015年に開催した事業案大会で25万ドルの賞金を獲得し、ベライゾンからシード資金を受け取っている。