Monday, November 28, 2016 10:33 AM
人工知能分野で次なるグーグルの誕生か〜技術大手による新興企業買収も加速
ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は、インテル(Intel)やマイクロソフト(Microsoft)、IBMといった技術大手が企業買収によって人工知能(AI)事業の強化に乗り出す一方、無名の新興企業が「AI分野の次なるグーグル(Google)やフェイスブック(Facebook)」として台頭する可能性を報告した。
インベスターズ・ビジネス・デイリー誌によると、ゴールドマン・サックスは、グーグルの持ち株親会社アルファベット(Alphabet)とAI分野で協力するインテルに特に言及し、「(データ・センターにおけるAI電算処理量が)2020年までに12倍に増加する」というインテルの見通しを指摘した。
ゴールドマン・サックスはまた、人工知能と機械学習分野の強化から恩恵をすでに受けている企業として、半導体メーカーのエヌビディア(Nvidia)やザイリンクス(Xilinx)、アマゾン(Amazon)、グーグル、マイクロソフトを挙げた。
アップルとアマゾン、マイクロソフト、グーグル、セールスフォース(Salesforce.com)は、AI新興企業買収に特に積極的な企業として指摘される。
アップルは、ヴォーカルIQ(Vocal IQ)やパーセプシオ(Perceptio)、イモーシェント(Emotient)、トゥリ(Turi)、チュープルジャンプ(Tuplejump)を買収。アマゾンは2レメトリー(2lemetry)とオービッツ(Orbits)、マイクロソフトはレヴォリューション・アナリティクス(Revolution Analytics)やワンド・ラブズ(Wand Labs)を買収してきた。
アップルは、AI研究事業部の初代部長をカーネギー・メロン大学から10月に招聘しており、アマゾンやグーグル、マイクロソフト、IBMも人工知能データ科学者の雇用を急いでいる。
インテルとエヌビディアは、人工知能アプリケーション向け半導体開発を強化している大手として位置づけられる。その一環としてインテルは、械学習技術会社のナヴァーナ(Nervana)を買収した。
ゴールドマン・サックスの調べでは、過去10年間に設立された人工知能および機械学習関連新興企業は150社を超える。
CBIインサイツ(CBS Insights)によると、センティエント・テクノロジーズ(Sentient Technologies)やデータロボット(DataRobot)を含む人工知能ソフトウェア関連新興御企業がベンチャー・キャピタリストらから特に注目されている。