Tuesday, September 29, 2026 7:18 AM

ボルボ、世界でホワイトカラー採用を凍結

 ボルボ・カーズは、米国や中国など主要市場での需要低迷を受けて、世界規模でホワイトカラー職の採用を凍結し、外部サービスへの支出も厳格化する。

 オートモーティブ・ニュースによると、同社は世界で約2万人のホワイトカラー従業員を雇用しており、このうち約1000人が米国とカナダにいる。人材育成、求人、配置転換に対する社の方針を見直す間、社内採用も一時停止するが、工場や仕入れ、物流など生産に直接関わる部門は対象外で、資源を業績改善や事業変革に重要な分野へ集中させる。

 ボルボが抱える問題は特に同社第2の市場である米国で深刻だ。2025年の販売台数は12万1607台と4年ぶりの低水準で、26年上半期も前年同期比12%減少した。欧州製車両への輸入関税、EV購入に対する連邦税控除の廃止、プラグイン車の需要低下などが販売を圧迫しており、在庫も平均88日分と業界平均の63日を大きく上回っている。

 これを受けて同社は米国向けの商品ラインアップを見直し、セダンとワゴンからは撤退して需要の強い大型クロスオーバーSUVに重点を移している。また、利益率の低いモデルを廃止し、米国の関税負担を減らすため、「XC60」などサウスカロライナ工場での生産車種を増やす計画を前倒ししている。

 ボルボは25年に18億ドル規模のコスト削減計画を発表。これにはホワイトカラー職を中心とする約3000人の削減が含まれ、25年末までにほぼ完了した。ストックホルムのオフィスを閉鎖し業務をイエーテボリの本社に移管するなど、事業の簡素化も進めている。