Friday, October 09, 2026 6:56 AM

日産、カナダで「フロンティア」など販売回復〜米国生産の再開で

 日産は、関税の影響で約1年間中断していたカナダでの米国製「フロンティア」「ムラーノ」「パスファインダー」の販売再開で、昨年はほぼ消滅していた販売が2026年7〜9月期から回復し始めている。

 オートモーティブ・ニュースによると、日産は25年4月に米国がカナダ製自動車に課した最大25%の関税で直接的な影響を受けた。カナダも報復関税を導入し、国内に組立工場を持つ自動車メーカーには報復関税を軽減する関税還付プログラムを実施したが、日産はカナダに車両の生産工場がないためこの恩恵を受けられなかった。

 カナダ向けの3車種はミシシッピ州とテネシー州で生産しており、25年5月には生産と供給を停止した。この4月から生産を再開し、フロンティアの販売台数は上半期の83台から7〜9月期には209台に増加、ムラーノは280台、パスファインダーは669台となった。関税導入前の24年7〜9月期はフロンティアが918台、ムラーノが703台、パスファインダーは1868台で、カナダにおける日産ブランド全体の販売台数の約15%を占めていた。

 生産は今後も徐々に増やしていくが、関税導入前の水準に比べるとまだ50〜60%程度。輸入再開にあたっては、在庫を絞り込み、価格を抑えるため販売店とともに利益率を削って対応しているが、関税の影響で価格はこの18カ月間で大幅に上昇した。フロンティアは5万2686カナダドルから5万9402カナダドルに、ムラーノは4万9636カナダドルから5万8796カナダドルに、パスファインダーは4万9986カナダドルから5万8302カナダドルとなっている。

 輸入計画は関税が今後しばらく続いても3車種を市場に残しておけるよう設計しているが、米カナダ間の貿易環境が改善すれば生産・供給量を増やす準備も整えている。