Thursday, April 22, 2021 3:46 AM
BNPパリバ、自社の投資プラットフォームでESG情報を提供
BNPパリバ証券サービシズ(BNP Paribas Securities Services)は先日、持続可能性関連のデータを提供するクラリティAI(Clarity AI)と提携した。BNPパリバは、提携のもと、機関投資家向けに提供しているプラットフォーム「マナオス(Manaos)」にクラリティAIの機能を統合する。マナオスは、投資先のデータを一括管理するためのプラットフォーム。
フィンエクストラ誌によると、クラリティAIが提供する包括的な持続可能性関連データがマナオスに追加されることで、マナオスの利用会社らは、各社のESG(environmental, social, and governance=環境、社会責任、企業統治)活動の実績を簡単に見られるようになる。
クラリティAIが提供するのは、3万社を超える民間企業のほか、国や地方自治体の400の行政機関、および20万件の投資基金の情報だ。
EUのサステイナブル・ファイナンス開示規則(Sustainable Finance Disclosure Regulation=SFDR)が3月から段階的に導入されつつあり、EUの金融監督当局である欧州監督当局(European Supervisory Authorities=ESA)はそれに先がけて技術的な基準を提案した。
資産運用担当者らはSFDRを順守するために、高品質のESGデータを入手して管理する能力を持つ必要がある。
BNPパリバ証券サービシズのパトリック・コール上席部長は、「重要な投資データの入手可能性と品質の問題に顧客が対応できるようわれわれは支援する」「マナオスをサステイナブル・ファイナンスの生態系に組み込むことを最優先課題として選択した」と話した。
クラリティAIの設立者兼CEOのレベッカ・ミングエラ氏は、「もっとも社会貢献している会社に投資家の関心を向けて市場に影響力をおよぼすことがわれわれのねらいだ」「この種の情報を投資家はこれまで入手できなかったが、BNPパリバとマナオスによって、投資対象の持続可能性を簡単に評価できるようになる」と述べた。
https://www.finextra.com/pressarticle/86826/bnp-paribas-to-provide-investors-with-sustainability-analytics-from-clarity-ai